ヴァイオリンレッスンの流れ
Step 1. 楽器の扱い方
立ち方 ⇒ 構え方 ⇒ 弓の持ち方 ⇒ 左指の押さえる場所 ⇒ 右腕の動かし方 ⇒ 音程
音を出す前に、まずはしっかり立つことが基本。
楽器がきちんと構えられているか、弓を正しく持てているかを確認することは、これから続けて行くためにとても大切です。
Step 2. 調弦
バイオリンは弾く前に毎回正しい音(Aの音/周波数440ヘルツまたは442ヘルツ)に合わせ他の線は完全5度に。
少し続けるとヴァイオリンの5度の心地よい響きが体感できる様になります。
もし、正しい音がわからない... そんな時はチューナー(機械)を使います。
オクターブ4のラ (A) の音の基準周波数。時報「ピッ、ピッ、ピッ、ポーン」の低い方の音です。
440Hz の音をダウンロードして聞いてみる
一点イ音(A音)= 440ヘルツと定義されたのは1939年にロンドンで開催された標準高度の国際会議の時、それ以前は各国によって基準となる音高は一定していなかったようです。
ベルサイユピッチ: A=392Hz
バロックピッチ: A=415Hz
古典ピッチ、モーツァルトピッチ: A=430Hz
アメリカのオーケストラではかたくなに440ヘルツを守っているようですが、ヨーロッパや日本のオーケストラでは442ヘルツで演奏することが多いですね。
その理由は440ヘルツよりも高い周波数の方が音に華やかさや張りがあるように聞こえるからです。
Step 3. 音出し
右腕は自然に、キレイな音が出せるフォームであるか、左指はしっかり指板
Step 4. 音階の練習
左指の場所は音程を決める重要なポイントです。しっかりと押さえましょう。
調弦の時、5度を正しく合わせておくと同じ音やオクターブ、5度、3度などでチューナーがなくても正しい音程がとれるようになります。
Step 5. 曲を弾く
まずは、リズムや音程の確認を。続けて音楽の流れや雰囲気を考えて弾いていきます。考えて弾くことは上達に繫がります。
Step 6. まとめと課題
解らないところなどがないかを確認し、今回のレッスンのまとめと次回レッスンまでの課題を提示します。
ヴァイオリンで曲を弾く学習教材
基本的レッスンについて
次のような基本的レッスンを繰り返し指導しています。
- 右腕の脱力と柔軟に関する練習
- 各々の開放弦で個々のヴァイオリンの一番良い音が出るように、アップボウ(上げ弓)、ダウンボウ(下げ弓)の反復練習駒と弓がどこまでも平行になっていると良い音がでます。 f 字孔の上を駒と平行に弾きましょう。
- 左手は最初に4の指(小指)を正しい形に押さえる事が重要と考えているため4から始めています。
教本
初歩の生徒さんには、次のような課題曲をベースに指導しています。
SCHRADIECK(シュラディーク・シュラディック)
- 正しい左指の形とリズムの取り方、右手首の柔軟性を高めるために使用しています。
HOHMANN(ホーマン)
- この教本は始めてでもすぐ弾けるように工夫してあり、生徒は上段、先生は下段を弾けばすぐに素敵なディュエットが楽しめます。
新しいヴァイオリン教本 1
- この教本は、ヴァイオリンの基本的な調であるニ長調をはじめ、同一の指の配列で演奏可能な調の練習終始にすることで同一の指の配列を徹底して身に付けることを目指しています。また、可愛い曲が入っていますので楽しく進めることもできます。
上記を徹底し身に付けることを目指しております。
時をやさしく観つめる...
何気ない時の流れをみつめると、時を幸せに感じられませんか。
ヴァイオリニストたちの多くは、時の流れを演出し感動を五感で味わえます。
メトロノームの刻みを超越した世界、それはまるで川の流れのようです。