良い音の出し方(1)
Part 1.
いよいよ音を出す少し前まで来ました☆
弓の真ん中で良いですから構えていたヴァイオリンの線に静かに乗せて見ましょう。
(肘の高さを考えてまず D線からが良いです。)
静かに静かに、この時に右手に弓の重みを憶えさせること。
弦に乗せたら弓を垂直にして離す、これをすることにより垂直の時は重量は感じず、弦のそばまで来た時に改めて弓重みを感じるのです。
ブルブルとか、バシッとかならないでコントロールできるようになればしめたもの。
この弓のコントロールは簡単そうで意外と難しく、これができないと絶対に良い音は出せないと思っています。
ポコ ア ポコ.(イタリア語: 少しづつ)と頑張りましょう。
まず、D線から初めてみましょう
なぜ、D線からかというと、床とD線に乗せた肘の高さが大体平行になっていれば良いのでわかりやすいのでは。
D線ができたら、A線.E線.G線.も練習しましょう。
駒を見て頂ければ解ると思いますが駒にカーブが付いていますので A線は少し肘が下がります。
E線はヴァイオリンがかなり繰れていますので右の身体に近くなり、G線は床の平行よりかなり高くどっちかといえは耳の近くなります。
この時まで左手は握ったままで弓を静かに乗せて、離して練習してください。
左手を握ったままにしておくと、正しい肘の入れ方が身につきます。
良い音の出し方(1)
Part 2.
いよいよ音出しです。
握っていた左手を、そ〜っと「チカラ」を抜いて離してください。
その時少しだけ左手の親指を浅くします。(決して親指の先までにはしないでください。変な力が入らない様に)
上画像/左手の親指を浅く放した時の状態
そっと力を抜いた左の手のひらを垂直に向けていること。
決して水平にならず、手のひらに物が乗らない状態にしましょう。
指が各々の線に触れていないことを確認してください。
ほんの少しでも指が線に触れてしまうと他の音が出てしまいます。
弓の動きは歌や管楽器の息づかいと同じです。
これまでに弓の重みを憶えてもらいましたので、弓の先を静かに弦に乗せてみましょう。
これは、かなりデリケートな動作です。
これは V(アップ・ボウ 上げ弓)といい、どこから初めても上の方向に向かう弓のことです。
弓の先から半分のところぐらいまで元気に勢いよく動かします。
弓の先まで伸ばしていた肘を直角ぐらいまで縮めます。
イメージとしてはバースデーケーキのキャンドルの灯りを消す息の勢い、サッカーボールをゴールに入れる感じでしょうか...。
注意はどこまでいっても駒と平行ですよ!
何回も弓の先に静かに乗せて、ヴァイオリンの底板がよく震えて響くのを感じるまで練習しましょう。
もちろん各線やってください。
この時、目でもでも確認しましょう。
弦が上駒から駒の間で膨らみ隣の線にくっつくくらい!
チカラを入れた腕の筋肉の様に太くなれば良い音が出た証拠なのです。
良い音が出る様になったら П (ダウンボウ 下げ弓)の練習です。
これもどこから始まっても下の方向に向かえばダウンボウです。
【く】の字になっている親指のそばまで、かなり元近くに静かに線に触れる様に弓を置きます。
この時、決してドンと弓をお置かないことが大切です。
弓は必ず自分でコントロールする事、静かに置ける様になれば良い音が出る様になります。
バッシャと置いてるうちは決して良い響きは得られません。
弓の向きはアップもダウンも少しだけ自分の方に向けてください。
どうでしょうか?
響きのある底板が鳴っている心地よい音が出ましたか?
次回はこれをさらに発展させて全弓の練習を!
お楽しみに!
A線・E線・D線・G線ダウンボウ・アップボウの弾き方
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